毎年やってくる日本の“サウナ化”した夏。気づかないうちに体が火照って、意識が飛ぶ…そんな前に知っておきたい「熱中症」のあれこれを解説します。
日本の夏、ただ暑いだけでは済まされません。「暑さ指数(WBGT)」が28℃を超えたら、もうサバイバルモード!環境省は31℃以上を「危険」と定義しています 。
熱中症って何?
高温多湿で体の熱が逃げず→体に熱が篭る状態です。屋内でも起こりうる命に関わる危険 。
暑さ指数(WBGT)マスターしよう
- 温度・湿度・輻射(直射日光)・風を合算で計測
- 28〜31℃:「警戒〜厳重警戒」→30分おきの休憩と水分・塩分補給が必要
- 31℃以上:「危険」→運動・活動は原則中止─特に子どもは絶対NG
- WBGTは環境省「暑さ指数予報」で簡単チェック可
熱中症の“見える化”とリスク管理
職場ではWBGTモニター必須。特に屋外・高温作業では“WBGT実測”が強く推奨されています 。
誰が特に危ない?リスク要因
- 高齢者・子ども:体温調節機能が未熟・低下
- 持病(糖尿病・心臓病)や脱水、過度なアルコール摂取、寝不足など
- 職場では重労働・遮熱装備・直射日光も大敵
初期症状と重症サインを見逃すな
程度 | 症状 | 対応 |
---|---|---|
軽度(Ⅰ度) | めまい、立ちくらみ(熱失神)、こむら返り | 涼しい場所+水分補給 |
中度(Ⅱ度) | 頭痛、倦怠感、吐き気、疲労感 | 冷却&塩分補給。陰で休憩 |
重度(Ⅲ度) | 意識障害、けいれん、高体温 | 119番!救急搬送が最優先 |
症状見つけたら即対応!応急処置手順
- 涼しい場所に移動
- 服をゆるめ、冷却(脇の下・首・足付け根)
- 経口補水液やスポーツドリンクをゆっくり飲む
- 意識ないなら即119番
予防の“全武装”まとめ
屋内対策
- エアコン28℃目安+遮光カーテン・扇風機併用
- WBGTがわかるアプリやエコーチェックを活用
- 通気性・速乾性の衣服、冷却グッズも有効
屋外対策
- 帽子・日傘・日陰活用
- 作業時は30分ごとに休憩&水分補給ルール適用
- 冷却ベスト・携帯冷却器具を持参も◎
水分塩分補給
渇きを感じる前に常時補給。スポドリ・塩タブレット使用が効果的 。
職場での“義務化”対策(2025年6月1日〜)
- WBGT28℃以上or気温31℃以上で作業者の体制整備と手順作成が必須
- 違反すると罰則あり(50万円以下の罰金or6カ月以下の拘禁)
- 具体的には:モニター設置、休憩場所設置、報告義務、教育訓練
家庭・子ども向けのあれこれ
- 車内放置厳禁!5分で命の危険
- 子どもも室内で注意。エアコン+扇風機併用を
- 外遊びは暑さ指数を見て時間帯調整
ガジェットでさらに安心
- WBGTモニター&暑熱センサー搭載ウェアラブルでリアルタイム監視
- 扇風機・霧吹き・クーラーボックスなど「簡易クールゾーン」自作も◎
- スマホアプリで「暑さ警報」受信+行動アドバイス
まとめ:生き延びてこそ夏!
- WBGTを毎日チェックしてレベル判断
- 屋内&屋外で涼感装備を準備
- 渇く前に水分・塩分補給
- 職場や家庭では体制整備&子ども見守り強化
- 症状を見たら即対応、最悪時は即救急
この夏も知識と工夫で「炎天下」どころか「灼熱地獄」サバイブ!読者のあなたとあなたの大切な人が無事でありますように。
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